石川県白山市の吉田酒造店が、太陽光発電を自家消費するための垂直設置型ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電所)を導入した。
4月26日に竣工式が行われたこのソーラーシェアリングは、吉田酒造店が所有・営農する田んぼに設置された。設備は約91kWの太陽光パネルと約80kWのパワーコンディショナーで構成され、年間発電量は約9万3721kWhと見込まれている。発電した電力は自営線を通じて工場で自家消費される。
(出所:日経BP)
この取り組みは、UPDATERという再生可能エネルギーによる小売電気事業を手掛ける企業との間でオンサイト型PPA(電力購入契約)スキームを通じて実現された。また、環境省の補助金も活用され、再エネ電力の自家消費が進められている。
吉田酒造店は、この取り組みを通じてサスティナブルな酒造りを目指している。同社の社長である吉田泰之氏は、季節の変化に合わせた伝統的な酒造りから、再生可能エネルギーを活用することで、年間を通じて品質の高い製品を提供できるようになると述べている。
このプロジェクトには、マッキンエナジージャパンが設計・調達・施工を担当し、ドイツのNext2sun製の垂直型架台が採用された。吉田酒造店ではさらに、屋根上にも太陽光発電所を設置するなど、複数の再生可能エネルギーの取り組みを進めている。
最後に、関係者は地域や他の業界への展開を視野に入れており、今後、全国的に再生可能エネルギーの活用が広がることが期待される。
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